症例 抜歯の可能性を示唆された上顎小臼歯の歯内療法 2026.05.17 【主訴】 歯科医院からのご紹介で、抜歯後インプラントを検討しているが、専門医による歯内療法で対応可能か診断してほしい 【背景】 以前治療したが、予後が悪く、根尖が肥大しているため、根管治療の難治症例であることことが推察され、抜歯後インプラント治療を検討しているが、治療可能であれば対応してほしいとのご紹介であった 診査診断をおこなったのち、治療可能と診断、将来的に外科的歯根端切除(外科的歯内療法)の可能性があることを説明し、メリットとリスクをご理解いただいた上で治療開始することに 【治療回数】 2回 各90分 【治療内容】 通法に従い、ラバーダムにて防湿を行い、治療部位を消毒後、マイクロスコープ使用下にて、NiTiファイルを使用し、次亜塩素酸NaとEDTAを使用し洗浄 根管内にひび割れや残留重点物がないことを確認し、積層充填及び直接次第築造を行い、処置終了後、補綴担当医へ移行 治療前レントゲン 治療後レントゲン 経過観察時レントゲン 【総論】 上顎の小臼歯部は、繰り返し行われている根管治療や不適切な保険診療における修復物により、残存歯質が薄く、また、フェルールの確保が困難な症例であることが多く、抜歯症例に移行することが多く見受けられます 今回のように治療可能な状況で、ご紹介もしくは受診していただけることで、歯の予後を長く保てる治療を行うことができるので、気になる箇所や症状がある方は、ぜひ、歯内療法専門治療をご受診されることをお薦めいたします 治療担当 PESCEJ認定専門医 野田哲朗 この記事のタイトルとURLをコピーする