外科的歯内療法（歯根端切除術・意図的再植）

外科的歯内療法とは

外科的歯内療法は、根管治療で症状が改善しない場合や再発した場合（難治性根尖性歯周炎）に行われる治療法です。
感染した歯の根の先端部分を切除し、歯の根のからお薬を詰めて封鎖することで症状の改善を図ります。
これらの処置は、精密な診断と技術が求められ、歯の保存が難しいケースでも有効な選択肢となることがあります。

歯根端切除術

歯根端切除術は、根管治療で改善しない場合や再発した感染を治療するための外科的処置です。歯肉と骨を切開し、感染や炎症が集中する歯の根の先端部分を切除します。
上下7番目の奥歯、下顎の5番目の小臼歯でオトガイ孔（下顎神経）に近い場合など、歯の部位によっては歯根端切除ができないことがあります。その場合は意図的再植が適用されます。

意図的再植術

意図的再植術は、治療対象の歯を一度抜歯し、体外で歯の根の先の処置を行った後、再度元の位置に戻す方法です。
この再植により、従来の方法ではアクセスが難しい部分を清掃・修復することが可能になります。
手術の成功には抜歯から再植までの時間を短くすることが重要であり、適切な診断や技術が求められます。